冬優子「ハァ?おすすめのアニメ?」
遠くそびえる富士の山が、その身を白く染める季節になって参りました。お久しぶりです。たちばなです。
今日は僕が今まで見た中で人にお薦めしたいな~というエニメ(オタク特有の訛り)を紹介していきたいと思います。
萌エニメ(もえにめ)というよりは硬派ぶりアニメーションが主体になるとは思うので、我こそは萌エニメソムリエだぜという人はブラバ推奨です。
さっそくやっていきましょう。
たちばなアニメーション その1
↑このポスターがどうしても欲しくてガキの頃必死でネットを漁って手に入れた
僕の知り合いでけいおん!が嫌いだという人は見たことがないです。(なぜならそういう人間は僕が始末しているので)
冗談はさておき、現在のmoe animationの雛型として評価されがち(本当?)なこの作品ですが、僕の場合は青春アニメーションとしての面を評価しています。
(かわいい女の子とかわいい女の子が絡んでいる面も評価していますが)
(萌エニメと青春アニメーションを区別する基準とかそもそも区別できるのかとかはまあ置いておいてください)
僕が推していきたいポイントは大きく分けると二つあって、一つは高校ならではの空気感が物語の随所から感じられる点です。
登場人物(主にメイン5人)の何気ない仕草や、時折差し込まれる校舎内部のカットを見ていると、自分がかつて高校生をやっていたころの残光がふと脳裏をよぎるような気がして、大学生になってから改めて視聴したときに大発狂してしまいました。ちょっとしたノスタルジーというやつですね。
2つ目の推しポイントは、彼女たちの物語に終わりが来ることです。終わりのない日常系というのもそれはそれで好きなのですが、僕には“終わり”に付きまとう寂寥感と、登場人物たちが“終わり“とどう向き合っていくのかという点が描かれるアニメの方がより深く刺さるという裏設定があります。
けいおん!においては、“終わり”のニュアンスが漂い始める最後の文化祭のシーンや、部活或いは高校生活との別れが迫る最終回近辺が、“終わり”と向き合うただただ等身大の高校生をきれいに描いていると思っていて、その点は他のアニメの追随を許していないとも思っています。多分だけど。(周防桃子)
あと数あるけいおん関連楽曲の中でも劇場版ED楽曲「Singing!」が本当に本当に大好き(MVもすごい)
たちばなアニメーション その2
マナリアフレンズ
「マナリアフレンズってすごいんだぜ!15分なのに最後まで百合いっぱいなんだ!」
ユーリ=ガガーリン(1145-1919)
偉大な先人の言葉にもあるように、びっくりするくらい上質な百合アニメーションです。
正直僕も本編を見るまでは「いや~ゲームの販促カスアニメでしょ~笑笑」くらいのテンションだったのですが、1話を見てとりあえず大横転しました。すごすぎて。
前提として、このアニメは一回15分で、メインの登場人物もほぼほぼ画像の二人で固定されており、彼女たちの日常が描かれるというような具合になっています。
一見尺が短いことはデメリットのようにも感じられるのですが、このアニメでは二人の関係性がこれでもかというほど濃密に15分に詰め込まれており、むしろ癪の短さが一つの長所になっています。
濃縮汁~~~(一概に15分アニメーションが30分アニメと比較して劣っているとかそういうわけでもないけど)
恐るべきは先述した関係性の綿密な描写で、例えば二人の言葉遣い、歩いている際の二人の距離、また目線の動きなどアニメを視聴すれば細かい箇所にまで関係性に説得力をもたせるための試みがなされていることに気が付くと思います。
一歩を踏み出すまでの軌跡や、少しずつ近づいていく距離感の描写がまあやべー(ヤバい)
特に二人がピアノを通じた交流をする回は必見です。なぜなら連弾をするシーンがあるので。(この世界には連弾シーンがある百合アニメは名作だという法則があります。)
勿論それだけではなく、二人の距離感描写や、人間としての心情の動きにも注目してみると面白と思います。あと最終回の心情の描き方も本当にすごい。(アニメの最終回、大体好き)
短いので女女関係性アニメーション入門としてもかなりおすすめ。(言ってくれればBDもキャラソンCDも貸せます、言え。)(ちなみにdアニにもある)
あとこのアニメも“終わり”が明確に意識されている描写が盛り込まれており、その点も推しポイントです。
たちばなアニメーション その3
↑この女、実はかなり好き
元少年兵が武器商人の一団に買われ、彼らと旅をしながら時々敵と戦う話です。アニメは2期で完結していて、1話で完結する回もあれば、数話にまたがって展開される話もあります。
高校生の頃アニツーベ(古の呪文)で視聴してから今に至るまで、僕の中に残り続けている作品でもあり、人にアニメを聞かれた時は大抵これを薦めています。
このアニメにも推しポはいくつかあるのですが、まずはメインの登場人物がざっくり10名前後いるにもかかわらず、彼らのキャラがビビッドに描かれているという点が挙げられます。
各キャラのメイン回が面白いのもそうですが、戦闘シーンでの心情の吐露やメンバー同士の交流の描写がうまいな~という印象です。(バルメがメインのあたりとか)
また、敵にも魅力的なキャラクターが多いのが特徴で、かく言う僕も途中で登場する武装集団の構成員が好きだったりします。
敵味方問わず出てくる奴が面白い。(面白い)
さらに、作品全体で乾いた空気感が漂っているのも魅力の一つです。
僕はご都合主義的な展開(奇跡的に勝てちゃった~みたいな)があるアニメはあまり好きではないのですが、この作品ではそういった要素が基本的に廃されています。
見ていて納得のいく勝ち方であったり、納得のいく死に方が多かったな~という感じです。あまり内容に言及するとネタバレになるので詳しくは書きませんが。
また、戦闘シーンがメインをなすアニメであるため当然そこも魅力の一つなのですが、ただ戦闘・戦争が行われるのではなく、それらの虚しさであるとか、戦争の意味を考えるという点にもウェイトが置かれており、主人公の少年兵が旅の中でその答えを考えていく過程が描かれているのも魅力です。
ただドンパチやってオワリ!じゃないのがいいですね~
ブラックラグーンとかヘルシングが好きな人は適性がありそう(適当)
あとたまにレズが暴れる。
たちばなアニメーション その4
↑🔥🔥🔥この女に注意🔥🔥🔥↑
宝石の体を持つ少女達が「先生」とともに、どこからか現れる「月人」から世界を守るために戦う話。
その独特な世界観が作品の大きな魅力となっており、世界の謎が徐々に明らかになっていく展開は見ていてワクワクしました。
アニメはフルCGなので抵抗がある方もいるかもしれませんが、世界観にマッチしていて個人的には正解かな~と思います。
ヨルムンガンド同様この作品にも乾いた空気感、或いはそれに近い無機質な営みが描かれており、見ている側としていろんな意味で緊張感が途切れなかったです。割とポンポン宝石陣営が酷い目にあうんですよね。
宝石たちを率いている「先生」にも謎が多く、信じられるものが限られた状況の中で主人公のフォスフォフィライトがどう生きて、どう変わっていくのかに着目すると面白いんじゃないかと思います。何よりフォスの変貌ぶりが怖い。
(本人の自覚がほとんど伴わない状態で変化が進んでいく)
(精神状態がめちゃめちゃ危ういことになる)
(初回と最終話のフォスを比較するとすごいことになる)
(端的に言うとナチュラルに狂う)
加えてフォスの変化の中でも特に注目してほしいのが、フォスが物語において仲間たちから何を受取り、そして手放すかという点です。
(特にアンタークチサイト・シンシャとの関わり)
無機質な世界の中でも確かな感情を感じてくれ~~~~~(語彙力皆無)
あとアニメOPの鏡面の波は必聴。
たちばなアニメーション その5
↑実はこの二人の絡みが好き
このアニメについては自分も研究中の身なので多くを語れませんが、女女関係性アニメーションにおける一つの到達点だと思っています。
百合という観点然り、関係性が変わる中で変化していく主人公二人(画像の赤い髪の子は主人公ではない)の内面にも注目してほしいです。
「希美の笑い声が好き」
「希美の話し方が好き」
「希美の足音が好き」
「希美の髪が好き」
「希美の、希美の全部…」
「みぞれのオーボエが好き」
以上です。
おわりに
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。もしアニメを視聴する気になってくれた方は、そっとdアニから視聴ツイートを飛ばしていただけると幸いです。
(ファボるので)
dアニじゃなくてもいいけど。リズバードについてはそのうちBDを買いたい所存です。
ついでにサークルでグレートプリテンダーが流行っているので「ACCA13区監察課」もこの場を借りてお薦めします。
どちらの作品も伏線回収が気持ちいいのですが、雰囲気とかを加味すると僕はこっちの方が好きなので。(コイツ雰囲気でアニメ見すぎじゃね?)
じゃ、シーユーネクストバイ~(劇場版ナナシスもよろしく)(KARAKURI大好き!一番好きな…なんだろ)